デザイナーズ賃貸マンション 丘テラス神楽坂
川辺 直哉
一級建築士
川辺直哉建築設計事務所 代表
1970年 神奈川県生まれ
1994年 東京理科大学工学部建築学科卒業
1996年 東京芸術大学大学院修士課程修了
受賞歴
2004年 東京建築士会 住宅建築賞受賞
2009年 TEPCO快適住宅コンテスト 佳作受賞
グッドデザイン賞 5回受賞

企画:株式会社プリズミック
http://www.prismic.co.jp/
敷地は見晴らしの良い丘にあり、北側の接続道路には低層の住宅が建ち並ぶ、落ち着いた住宅街である。
建物は、北側の建物高さを低く抑えながら、見晴らしの良い南側にいくにつれて、徐々に住戸を積み上げたような構成になっている。南北に長い敷地形状をしているため、採光と通風をどのように室内に取り入れるかが課題となったが、住戸へのアプローチを中央に設け、それぞれの住戸が3面以上外部と接することができるように、少しずつズレながら平面が配置されている。
外部との接点になる開口部には、適度に囲われたテラスを設け、縁側のように直射光を遮りながら、柔らかな光を室内に運んでいる。風は南北に通り抜け、空調だけに頼らず、四季の変化を生活に取り込むことができる。
環境を制御するのではなく、寄り添いながら生活する。民家には、そんな生活のためのアイデアが、数多く実践されていた。
現代の住宅にそのままあてはめることはできないが、アイデアを活かすことはできるはずである。ささやかではあるが、この住宅がそのきっかけになればと考えている。
川辺建築設計事務所とのコラボレーションテーマは「和のエコ」、日本家屋のエコな知恵を採り入れた設計です。
畳も障子もありませんが、現代のマンション素材を使用して、日本家屋の良さを具現しようという挑戦です。
夏の直射日光をできるだけ遮り、冬の陽を採り入れる効果があった「軒」と「縁側」をウッドテラスに応用しました。
マンションでありながら南北の通風を可能とした窓プラン。「ふすま」によって仕切られた室内を開け放ち自然な風を採り入れます。
エントランスの屋根に「里山」をイメージした草花の屋上緑化、敷地の奥には四季の感じられる「紅葉」の林を配置しました。

「ふすま」で部屋を使い勝手にあわせて自在に変えていた民家。
モダンな「ふすま」は引き戸という目的だけでなく、可動間仕切りとして
間取りの自由度を高めます。(一部タイプ)


台所に隣接した日陰の「土間」は、食糧などの一時保管場所、
作業場所として家事に便利なスペースです。(一部タイプ)


シンプルモダンな中に木の優しさを取り入れたデザイン。


粒子にある無数の孔が水分・臭い・化学物質などを取り込む効果を持つ、
調湿機能のある自然素材の壁紙です。
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